3月16日(畑の準備) : 3月19日(畝作り) : 3月22(種芋の準備) : 4月23日(種芋の植付け) : 4月19日(植付け27日後) : 4月29日(植付け37日後) : 5月17日(植付け55日後) :6月08日(植付け77日後) :6月22日(植付け91日後) : 7月12日(植付け111日後) : 7月12日(収穫物と総括) : トップページへ

じゃがいも(北あかり)生育記録

個人研究用に畑でじゃがいも(北あかり)の生育を行います。その栽培(研究?)記録です。
研究目的は、窒素施肥量を4段階で変えて(窒素以外のりん酸・カリは同量施肥)じゃがいもの
生育過程、収量、貯蔵性を研究しようとするものです。

じゃがいも畑の気温と地温の記録

収穫したじゃがいもの結果のまとめ

○簡単な説明
まずは、じゃがいも栽培の簡単な説明等を行います。
別に、以下の文章を読んでじゃがいも栽培を行おうとする方はいないと思いますが、
以下の通りにやったら全くダメだったという苦情はご遠慮願います(笑)
栽培を行おうとする方は、ちゃんと勉強してからにしてくださいね(笑)

1.じゃがいも栽培上の注意点
じゃがいもが冷涼な気候に適し、生育温度は15〜24℃が適温です。塊茎形成の適温
は17℃〜24℃で、29℃以上では塊茎は形成されません。茎葉や塊茎の発育には
日長にも関係します。

2.種芋
10a(アール):1000u当たり180〜200kgを準備します。
今回は35uで6kg(171kg/10a)の種芋を用意しました。

3.催芽
植付け20〜30日前に浴光催芽を行います。催芽の程度は5〜10mmを目標にします。
催芽の適温は15〜20℃、夜間は凍らないようにします。湿気のある場所は避けます。

4.種芋の切断
40g未満のものは切らずにそのまま利用します。それ以上のものは、一片が30〜40g
になるように2〜4つに切断する。そのたい頂芽が各片につくようにタテに切ります。
使用する包丁は、適度に熱湯消毒等を行った方がいいです。切断後は、切断面を
乾かすために1日置いておきます。

5.定植
定植時期はマルチ栽培の場合、地温が7〜8℃になった時が適期。露地栽培の場合
でも植付きが遅れないようにします。
茨城県北部の場合は3月下旬に植付けが適期(作型は春作)。西日本のような暖地
では2月下旬〜3月上旬が適期(作型は春作)。

均一の深さに植えるために、平畝の場合は5〜6cm、高畝(高さ20cm)の場合は
7〜8cmmp深さ(種芋の2〜3倍程度の深さ)の溝を掘り、溝に種芋を置いて土を
被せます。

6.栽培密度
 マルチ栽培:畝(うね)幅72〜75cm 株間26〜27cm
 露地栽培:畝幅80〜85cm、株間25〜30cm


7.施肥 
施肥基準(茨城県の場合、kg/10a)

a.完熟堆肥1000〜1500kg/10a

b.肥料3大成分

成分

総量

元肥

窒素

12 12

りん酸

20 20

カリ

15 15



備考
関東地方では火山灰土が多いためにりん酸は上記でも多めでも可。
また、先生の話では窒素は、上記より少なめでもいいそうです。
全量元肥で与えますが、場合によって追肥を行う時は、窒素・カリを施す。
有機系肥料(例:有機ペレット808)を施肥すると甘くなります。



○2003/03/16
畑の準備(深耕)

まずは、畑の準備からという事で、備中とオートカルチ(小型の耕耘機)を使って
深耕しました。深くまで耕していた方が根の張りがいのですが、ものには限度と
いうものがあるため(笑)、せいぜい30〜40cmといったところです。





○2003/03/19
畝つくり・潅水

次に畝を作ります。
露地栽培なので上記の説明からだと、畝幅80〜85cmなのですが、うっかり
マルチ栽培の数字75cm×2畝の150cm畝を作ってしまいました(汗)
定植前には十分に潅水していた方がいいので潅水を行っていましたが、写真の
場所はビニールハウス(かなり部分が破けています)の内部でか5年くらい使われ
ておらず、乾燥しきっており水をやってもやっても・・・水が十分にしみ込まない状態でした。

4つの畝(150cm×550cm)を用意し、それを1区画として・・・写真では下から上の方
にかけてW区、V区、U区、T区となります(区画の説明は後ほど)。




○2003/03/22

種芋の準備

定植の前日にじゃがいもの種芋を切断します。
1ヶ月程度浴光させた種芋が下の写真です。大体5mm程度、芽が出ています。




種芋を切断中の写真・・・目線を入れると何か怪しくなってますね(汗)
1片30〜40gが望ましいのですが、とりあえず2片に切断したので・・・
一部20ちょっとgの種芋が出来たりして・・・(汗)





種芋を切断後、各区画用に調整・分配して乾かしている時のものです。
1日程度切断面を乾燥させないと、切断面から病原菌が入ったりします。
人によっては、切断面に灰や石灰ををまぶして消毒をしているようですが、
最近の種芋は消毒等がしっかりしているので、乾かすだけにしました、。





○2003/03/23

種芋の植付け

潅水して畝を微調整して、種芋を植えていきます。
写真では、植付けのために穴をあけていますが・・・種芋がすっぽり入る幅で溝を
掘った方がいいです(後から聞きましたが)。穴ではなく溝にしないと、植付け深さ
が一様にならないためです。深さは7〜8cm(種芋厚さの2〜3倍の長さ)です。


ちなみに写真左下方〜右上方にかけてT区、U区、V区、W区。各区画で肥料
が違います。下記肥料施肥量は10a(1000u)当たりに換算した量で書いてあり
ますが、実際には各区画は8.25uなので、その広さに応じて撒いてあります。
この研究の目的は、窒素だけを変えて、その成長過程、収量、貯蔵性等を
見たいと思っています。

・各区画 肥料施肥量(10a当たりの量)

区画 豚ぷん堆肥 窒素 りん酸 カリ
T区(無処理区) 1000kg
U区(窒素0.5倍区) 1000kg 6kg 20kg 15kg
V区(窒素1倍区) 1000kg 12kg 20kg 15kg
W区(窒素1.5倍区) 1000kg 18kg 20kg 15kg



植付け数は、T区:33(1.32kg)、U区:34(1.35kg)、V区:34(1.33kg)、
W区:34(1.34kg)で全部で6kg買ってきたのに、合計が6kgになっていない
のは、1ヶ月の浴光の間に乾燥したためだと思われます。





種芋を植付けたところです。この後、土を被せて潅水して完了です。



○2003/04/19
植付け27日後

・全景(写真下方〜上方にかけてW区、V区、U区、T区)
種芋を植付け18日後に初めてT区、W区で芽が出て・・・さらに日数がたった
27日後のものです。
T区(写真、最上方区)、W(写真、最下方区)で発芽が多くなっています。

発芽数はT区:27、U区:2、V区:4、W区:17となっています。発芽数の
アンバランスさを考えると地温かな?と思いましたが、地温は写真下方が南の方角
になり、南側が一番高く、南側から北側にかけて地温は低くなっているので、地温
直接的要因ではなさそうです。(発芽数の変化は写真下)

そこでふと上を見上げると(写真では写っていませんが)、ビニールハウスもかなり破けて
いて・・・そこから雨が降りこんでくるわけです・・・雨が降りこんで、地面が濡れている事が
多い所に発芽が多くなっていました。雨が降りこまないで、乾燥気味な部分は・・・発芽が
遅れ気味な様子です。でもあんまり水をやりすぎると、病気が発生し易くなるので、水を
頻繁にやるのも問題です。今のところ、発芽が遅れている部分を中心に週に2回程度
潅水しています。



・発芽数

日付

4/10

4/17

4/17

T区

3

23

27

U区

0

1

2

V区

0

2

4

W区

1

14

17

初発芽日時は、T区とW区:4/10、V区:4/13、U区:4/14。




○T区(無処理区)
豚ぷん堆肥のみを撒いた区画です。
地温は各区画の中で一番低いのですが、発芽数は最も多くなっています。
発芽している部分は、天井のビニールが破けていて、雨が降りこむため、土はに湿り
がちで柔らかくなっているためだと思われます。発芽した後は、あまり雨にあてない方
がいいのですが(病気が発生し易くなるため)。

全区画の中で、まともに天井が空いているのはこの区画だけなんですね(笑)





○U区(窒素0.5倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:6kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた
区画です。地温はT区より高いのですが、T区(無処理区)に比べて発芽数が
少ないのは、週に2回程度潅水していますが、それでも土壌中の水分が少なめ
なためと、潅水した後に乾燥して表面が固くなってしまうためだと思われます。





○V区(窒素1倍区:肥料基準区)
豚ぷん堆肥と窒素:12kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた
区画です。U区(窒素0.5倍区)と同じように発芽数が少ないのは、土壌中の
水分の不足と潅水後に乾燥して土表面が堅くなっているためだと思われます
(手で土表面を砕いて柔らかくする予定ですが)。





○W区(窒素1.5倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:18kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた
区画です。発芽数はT区よりは少なめですが、半数以上は発芽しています。
天井が破けてはいませんが、ビニールが垂れ下がっているせいで雨の日には
水滴が滴り落ちてくる等があるためにU区、V区に比べて土壌中の水分は
多めのようです(ただし一部に限りますが)。






○2003/04/29
植付け37日後(第1回芽引き後)

○全景
最近は、暖かい・・・というかむしろ暑いくらいの日が多く、成長も早いです。
(写真は、手前から奥の畝にかけて、W区、V区、U区、T区です。)
一番高い株で20cmは越えてきました。このくらいの大きさになると、芽引き
を行う必要があります。大きな芽(地上部分)が複数の状態だと、複数の芽に
栄養が行ってしまい、地下部分のじゃがいもに栄養が行き渡らず、あまり大きく
ならないのです。そのために、それぞれの芽の高さが10〜20cmの段階で、
一番大きな芽が1〜2(多くても3本)になるように芽引きします。
今日は、W区、T区を主に芽引きしました。

発芽数はW区:33、V区:24、U区:11、T区:33(4月29日)となっています。
植付け数が、W区:34、V区:34、U区34、T区33で、W区とT区はほぼ全ての
株が発芽したことになります。

・発芽数の変化

日付

4/23 4/25 4/29
T区 32 32 33
U区 4 7 11
V区 7 18 24
W区 21 27 33

○T区(無処理区)
豚ぷん堆肥のみを撒いた区画です。
無処理区が一番元気だったりして困っておりますが(笑)写真の土が濡れている
部分(雨が降りこむ)と乾いている部分(雨は降り込まない)の成長の違いが
はっきりと別れているので、U区〜W区の成長が遅いのは土中の水分量の少ない
ためだと思われます。

下記写真からもじゃがいも畑の環境が一定でないと思われますので・・・最終的に
収穫時に結論を出すのがいろいろ難しくなりそうだな〜(汗)とか思ったりします。
逆に環境が一定で、無処理区が一番成長がいいとすると・・・U区〜W区が栄養過多
という事になります。

畝の横に横たわっている芽は、芽引きされたものです。1株に対して、1〜2芽に
したので大分すっきりしました。





○U区(窒素0.5倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:6kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
この区画は乾燥が激しいせいか、出芽数も11と全体の1/3止まりです。
それでも、1株だけは大きく育ち、芽引きを行いました。





○V区(窒素1倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:12kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
基準区のわりには、成長が・・・(汗)と言った状況です。出芽数は24と全体の7割は
出芽しているので、大きく育つのを待ちたいと思います。





○W区(窒素1.5倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:18kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
この区画は、ビニールの垂れ下がりで、多少雨水が落ちてきているせいか、出芽数も
多く(33)、20cm以上の大きく育った株も多いです。
雨水が落ちてくる落ちてこないと言った環境が大きく違うせいか、成長もかなり違います
(写真の手前側と奥側)。この成長の遅れが収穫に影響しないといいのですが。


○2003/05/17
植付け55日後

○全景
左から右方にかけて、T区・U区・V区・W区となります。
こうしてみると、T区(無処理区:肥料無し)の成長の早さだけが目立ちます(汗)
ビニールハウスのT区の天井だけが破けていて、雨が降りこんで、土壌水分が
多いせいか、成長が思ったよりも早く・・・他の区成長がいまいち遅かったので、
5月3日〜4日に天井のビニールを全て取り除きました。
天井が破けていなかった部分も、週に2回程度ホースで潅水していたのですが、
雨が地上にもたらす水量とは比較にならなかったようです。

後、T区・W区を中心に芽掻きを行いました。
大きな芽が2〜3本程度になるように、小さな芽は取り除きます。
芽の数が多すぎると、それぞれの芽の根にに小さなじゃがいもが付きます。
逆に芽の数が少なすぎると(1とか)、大きすぎるじゃがいもが数個程度付くだけ
になります。芽の数は、2〜3が適度だと思われます。




○発芽数

日付

05/04 05/14 05/18
T区 33 33 33/33
U区 13 14 26/34
V区 27 29 32/34
W区 34 34 34/34





○T区(無処理区)
豚ぷん堆肥のみを与えた区画です。
かなり成長して背丈も伸びて、土寄せしないと倒れるくらいになってきました。
写真は土寄せ後の様子です。また、この区画は全部発芽しました。





○U区(窒素0.5倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:6kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
天井のビニールを除去して、その後の降雨で土壌水分が多くなったためか
種芋の全34個中26個発芽しましたが・・・まだまだ成長には時間がかかりそうです。
また、5月14日に追肥として窒素:1.5kg/10a、カリ:3kg/10aを与えてあります。





○V区(窒素1倍区:基準区)
豚ぷん堆肥と窒素:12kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
この区画は種芋34個中32個発芽していますが、T区に比べると成長の差は歴然と
しています。それでも何株かだけ(雨漏りの部分)は成長しています。
また、5月14日に追肥として窒素:3kg/10a、カリ:3kg/10aを与えてあります。





○W区(窒素1.5倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:18kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
写真の部分(大体手前側半分)は大きく成長し、芽掻きや土寄せを行いました。
また、5月14日に追肥として窒素:4.5kg/10a、カリ:3kg/10aを与えてあります。






○2003/06/08
植付け77日後


○全景
左から右方にかけて、T区・U区・V区・W区となります。
前回から3週間経ち、やっと発芽した状態で成長の遅かったU・V区も高さ20cm
くらいに成長してきました。今後は、病害虫に気を付けていきたいと思います。
梅雨時期の高温多湿な時期は、病気が出やすいですから。





○T区(無処理区)
豚ぷん堆肥のみを与えた区画です。
どんどん高くなって、いくら土寄せしても倒れてくる株が多いので、横に支柱を立てて
ビニール紐を張りました。
殆どの株は花が咲きました、後は枯れてくれば収穫時期です。





○U区(窒素0.5倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:6kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
全株発芽して、20cm程度には高くなってきましたが、まだまだ花が咲いていないので
収穫時期は遅れそうです。





○V区(窒素1倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:12kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
U区に比べると成長は進んでいますが、まだまだ花が咲くまでには至っていません。




○W区(窒素1.5倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:18kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
手前側の成長が早かった部分は、背丈も高く土寄せも行い、花も咲きました。奥側は
ちょいと成長が遅れていて、花は咲いていませんが。
栽培初期の時期の誤算により(天井部分のビニールを取って、雨水が均一に当たるよ
うにしなかった)、成長にむらがあるのが収穫にどう影響するのかが心配です。



○2003/06/22
植付け91日後


○全景
左から右方にかけて、T区・U区・V区・W区となります。
梅雨の晴れ間の猛暑が続き・・・成長が早かったT・W区は枯れ始めてきました。
おそらく収穫できるとは思っていますが、各区画を一斉に収穫したいので、成長が
遅かったU・V区が枯れ始めるまで待ってみたいと思います。





○T区(無処理区)
豚ぷん堆肥のみを与えた区画です。
かなり枯れてきました。実際には、すでに収穫できる状態にはかっている
と思われます。





○U区(窒素0.5倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:6kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
初期の成長の遅さが影響してか、思ったよりは草丈も高くならずに・・・枯れ始めてきま
した(病気の発生もあったのですが)。





○V区(窒素1倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:12kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
この区画も初期の成長の遅さが影響しているせいか・・・あまり草丈は高くならずに(U区
よりは高くなりましたが)、ここ数日の猛暑で枯れ始めてきました。





○U区(窒素1.5倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:18kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
成長が早かった部分は、とっくに枯れているという感じです。早く収穫しないといけない
のですが(汗)


    ○2003/07/12
植付け111日後・収穫日



○全景
左から右方にかけて、T区・U区・V区・W区となります。
梅雨の長雨というかすっきりしない日が続いていますが、幸いにこの日は天気が
回復したので収穫することにしました。
じゃがいもは枯れてから収穫するのが通例ですが、数Haといった面積の場合は、
枯れ始めるのをまたずに収穫するそうです。収穫期間も長くなりますし、あまり
土の中のままだと病気にもかかりやすくなりますからね〜。
じゃがいももかなり枯れてきましたし、あまり土の中に置いておくと高温で腐って
しまう恐れもあります。




○T区(無処理区)
豚ぷん堆肥のみを与えた区画です。
この区画は、初期に天井部からの雨が降り込んでいたために、成長が早く
ほぼ完全に枯れてしばらく経っています。




○U区(窒素0.5倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:6kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
生育初期の水分不足のために、発芽が遅く、さらに生育が思わしくなく・・・現時点でも
枯れきっていません。




○V区(窒素1倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:12kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
この区画も生育初期の水分不足のために、発芽が遅く、さらに生育が思わしくなく・・・
U区に比べると若干マシといった感じであまり枯れきっていません。




○W区(窒素1.5倍区)
豚ぷん堆肥と窒素:18kg/10a、りん酸:20kg/10a、カリ:15kg/10aを与えた区画です。
手前半分は、生育初期に天井の破れたいた部分から雨水が落ちていたので、生育がよく
この時点で枯れています。向こう半分は枯れきっていないので、若干成長が遅れた模様
です。





○収穫後の全景
各地区の収穫が終った後を撮ったものです。
きれいさっぱりに、じゃがいもの畝がなくなりました(笑)



   
○収穫物と総括
各地区の収穫したりじゃがいも量です。


▲左から右方にかけて、T区・U区・V区・W区の収穫物となります

収穫時データですが、下記の表のようになりました。
腐っていたじゃがいもは収穫個数にカウントしていません。
各地区の施肥量を併せてみてみると・・・無処理区が一番収量が
多かったことになりますね(汗)
発芽するまで、と生育初期の土中水分量がかなり影響したと思われます。
なんせU区なんて・・・掘っても、掘ってもじゃがいもが出てきませんでしたから。

破れビニールハウス(ビニールハウスの跡地)でじゃがいも栽培をやったのですが
、じゃがいもは露地で生育初期に雨水をたっぷり浴びせるのがいいと思われます。

各地区 収量(重量) 収量(個数)
T区 20.5kg 311
U区 5.25kg 110
V区 6.90kg 156
W区 16.3kg 265

・各区画 肥料施肥量(10a当たりの量)

区画 豚ぷん堆肥 窒素 りん酸 カリ
T区(無処理区) 1000kg 0kg 0kg 0kg
U区(窒素0.5倍区) 1000kg 6kg 20kg 15kg
V区(窒素1倍区) 1000kg 12kg 20kg 15kg
W区(窒素1.5倍区) 1000kg 18kg 20kg 15kg






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